許可を取るとどうなるの?取らなかったらどうなるの?

建設業許可を取得した場合と、取得しない場合で何がどう違うのか比較してみましょう。

まずは、建設業許可を取得した場合のメリットとデメリットですが、

【メリット】

①規模の大きな工事(税込500万円以上、建築一式の場合は税込1,500万円以上)が受注できるようになる。

②対外的な信用度がアップする。

③②の効果によって銀行などの金融機関からの融資が受けやすくなり資金繰りがしやすくなる。

④②の効果によって営業活動がしやすくなり受注の精度がアップする。

⑤公共工事を受注することが出来るようになる。

【デメリット】

①許可の取得、変更届や更新に費用がかかる。

②許可の維持に手間と時間がかかる。

反対に、建設業許可を取得しない場合のメリットとデメリットですが、

【メリット】

①規模の小さい工事の受注だけであれば許可を必要としないため、許可の取得・維持に必要な手間・時間・コストがかからない。

【デメリット】

①規模の大きな工事を受注できないため売り上げの大幅なアップが難しい。

②民間の工事であっても、元請から建設業の許可を取得していることが前提であるとされていると受注できない。

他にもまだあると思いますが、おおよそこんな感じではないでしょうか?

必ずしも許可が必要であるとも言えません。それぞれの会社の規模と、どれくらいの工事を請け負いたいか、また元請企業との関係などにより、許可が必要かどうかが変わってくると思います。

許可を取得・維持するにはコストも手間も時間も掛かりますので、自社の規模や元請企業について、また自社の将来の展望について慎重に検討されるのが良いと思います。