工事の種類-⑥石工事
工事の種類-⑥石工事
石工事とは?
建設業の29業種のうちのひとつ、石工事とはどのような工事を指すのでしょうか?
石工事の内容としては、「石材(石材に類似のコンクリートブロック及び擬石を含む)の加工又は積方により工作物を築造し、又は工作物に石材を取付ける工事」とあります。
石工事の具体例
- 石積み(張り)工事
- コンクリートブロック積み(張り)工事
などです。
類似している工事の区分の考え方
ひとくちに、石材により工作物を築造、工作物に石材を取付ける工事といってもコンクリートブロックや石材を用いて工作物を造る工事には様々なものがあります。
どこからどこまでが石工事の範囲にあたるのでしょうか?
建築物の内外装として擬石等をはり付ける工事等が石工事における「コンクリートブロック積み(張り)工事」になります。
コンクリートブロックによって建物等を建設する工事等はタイル・れんが・ブロック工事においての「コンクリートブロック積み(張り)工事」になります。エクステリア工事として行う場合はタイル・れんが・ブロック工事に含まれます。
また、根固めブロック、消波ブロックの据付け等の土木工事において規模の大きいコンクリートブロックの据付け工事やプレキャストコンクリートの柱や梁等の部材の設置はとび・土工・コンクリート工事におけるコンクリートブロック据付け工事となります。
石工事の許可を取得する際に必要な専任技術者の要件について
石工事の許可を取得する際に、専任技術者の要件を満たすためには、一定の資格を取得していること、または所定の学科を卒業してから大学若しくは高等専門学校の場合3年、または高等学校若しくは中等教育学校の場合5年の実務経験、または10年の実務経験が必要となります。
石工事の専任技術者となれる資格
石工事の専任技術者となれる資格は以下の通りです。
特定建設業許可および一般建設業許可
- 一級土木施工管理技士
- 一級建築施工管理技士
一般建設業許可
- 二級土木施工管理技士(土木)
- 二級建築施工管理技士(仕上げ)
- ブロック建築・ブロック建築工・コンクリート積みブロック施工(職業能力開発促進法による技能検定)
- 石工・石材施工・石積み(職業能力開発促進法による技能検定)
- 登録エクステリア基幹技能者
所定学科について
石工事の許可を受けようとする場合の所定の学科は以下の通りです。
- 土木工学または建築学に関する学科
以上の学科を卒業している場合には、大学若しくは高等専門学校の場合3年、または高等学校若しくは中等教育学校の場合5年の実務経験で専任技術者の要件を満たすことになります。
また、上記の学科の名称とは異なっていても卒業した学科で履修した内容によっては所定の学科を卒業したとされる場合もありますので、そういった場合は各建設事務所の担当者に確認すれば該当するかどうかわかります。