工事の種類－㉔さく井工事

さく井工事とは？

建設業の29業種のうちのひとつ、さく井工事とはどのような工事を指すのでしょうか？

さく井工事の内容としては、さく井機械等を用いてさく孔、さく井を行う工事またはこれらの工事に伴う揚水設備設置等を行う工事とあります。

ちなみに「さく井」は「さくせい」と読みます。ちょっと読みづらいですね。

さく井工事の具体例

• さく井工事
• 観測井工事
• 還元井工事
• 温泉掘削工事
• 井戸築造工事
• さく孔工事
• 石油掘削工事
• 天然ガス掘削工事
• 揚水設備工事

となっています。

さく井工事の許可を取得する際に必要な専任技術者の要件について

さく井工事の許可を取得する際に、専任技術者の要件を満たすためには、一定の資格を取得していること、または所定の学科を卒業してから大学若しくは高等専門学校の場合3年、または高等学校若しくは中等教育学校の場合5年の実務経験、または10年の実務経験が必要となります。

さく井工事の専任技術者となれる資格

さく井工事の専任技術者となれる資格は以下の通りです。

特定建設業許可および一般建設業許可

• 上下水道（「上水道及び工業用水道」）・総合技術監理（上下水道「上水道及び工業用水道」）

一般建設業許可

• さく井（職業能力開発促進法による技能検定）
• 地すべり防止工事士（合格後、さく井工事に関し1年の実務経験が必要）

所定学科について

さく井工事の許可を受けようとする場合の所定の学科は以下の通りです。

• 土木工学、鉱山学、機械工学または衛生工学に関する学科

以上の学科を卒業している場合には、大学若しくは高等専門学校の場合3年、または高等学校若しくは中等教育学校の場合5年の実務経験で専任技術者の要件を満たすことになります。

また、上記の学科の名称とは異なっていても卒業した学科で履修した内容によっては所定の学科を卒業したとされる場合もありますので、そういった場合は各建設事務所の担当者に確認すれば該当するかどうかわかります。