工事の種類-⑩タイル・れんが・ブロツク工事
工事の種類-⑩タイル・れんが・ブロツク工事
タイル・れんが・ブロツク工事とは?
建設業の29業種のうちのひとつ、タイル・れんが・ブロツク工事とはどのような工事を指すのでしょうか?
タイル・れんが・ブロツク工事の内容としては、「れんが、コンクリートブロック等により工作物を築造し、又は工作物にれんが、コンクリートブロック、タイル等を取付け、又ははり付ける工事」とあります。
タイル・れんが・ブロツク工事の具体例
- コンクリートブロック積み(張り)工事
- レンガ積み(張り)工事
- タイル張り工事
- 築炉工事
- スレート張り工事
- サイディング工事
です。
類似している工事の区分の考え方
①「スレート張り工事」とは、スレートを外壁等にはる工事のことで、スレートによって屋根を葺く工事は屋根ふき工事として、「屋根工事」に分類されます。
②コンクリートブロックには、プレキャストコンクリートパネル及びオートクレイブ養生をした軽量気ほうコンクリートパネル(ALCパネル)も含まれます。
③「とび・土工・コンクリート工事」におけるコンクリートブロック据付け工事並びに「石工事」及び「タイル・れんが・ブロツク工事」におけるコンクリートブロック積み(張り)工事間の区分の考え方は、次の通りです。
根固めブロック、消波ブロックの据付け等土木工事において規模の大きなコンクリートブロックの据付け工事を行う工事、ブレキャストコンクリートの柱、梁等の部材の設置工事等が「とび・土工・コンクリート工事」におけるコンクリートブロック据付け工事になります。
建築物の内外装として擬石等をはり付ける工事や法面処理、または擁壁としてコンクリートブロックを積み、またははり付ける工事等が「石工事」におけるコンクリートブロック積み(張り)工事です。
コンクリートブロックによって建築物を建設する工事等が「タイル・れんが・ブロツク工事」におけるコンクリートブロック積み(張り)工事です。エクステリア工事として行う場合も含まれます。
タイル・れんが・ブロツク工事の許可を取得する際に必要な専任技術者の要件について
タイル・れんが・ブロツク工事の許可を取得する際に、専任技術者の要件を満たすためには、一定の資格を取得していること、または所定の学科を卒業してから大学若しくは高等専門学校の場合3年、または高等学校若しくは中等教育学校の場合5年の実務経験、または10年の実務経験が必要となります。
タイル・れんが・ブロツク工事の専任技術者となれる資格
タイル・れんが・ブロツク工事の専任技術者となれる資格は以下の通りです。
特定建設業許可および一般建設業許可
- 一級建築施工管理技士
- 一級建築士
一般建設業許可
- 二級建築施工管理技士(躯体または仕上げ)
- 二級建築士
- タイル張り・タイル張り工(職業能力開発促進法による技能検定)
- 築炉・築炉工・れんが積み(職業能力開発促進法による技能検定)
- ブロック建築・ブロック建築工・コンクリート積みブロック施工(職業能力開発促進法による技能検定)
- 登録エクステリア基幹技能者
- 登録タイル張り基幹技能者
- 登録ALC基幹技能者
所定学科について
タイル・れんが・ブロツク工事の許可を受けようとする場合の所定の学科は以下の通りです。
- 土木工学、建築学に関する学科
以上の学科を卒業している場合には、大学若しくは高等専門学校の場合3年、または高等学校若しくは中等教育学校の場合5年の実務経験で専任技術者の要件を満たすことになります。
また、上記の学科の名称とは異なっていても卒業した学科で履修した内容によっては所定の学科を卒業したとされる場合もありますので、そういった場合は各建設事務所の担当者に確認すれば該当するかどうかわかります。