工事の種類-⑦屋根工事
工事の種類-⑦屋根工事
屋根工事とは?
建設業の29業種のうちのひとつ、屋根工事とはどのような工事を指すのでしょうか?
屋根工事の内容としては、「瓦、スレート、金属薄板等により屋根を葺く工事」とあります。
屋根工事の具体例
- 屋根ふき工事
です。
類似している工事の区分の考え方
屋根工事の内容の欄に例示されている瓦、スレート、金属薄板ついては、屋根材の一例ですので、これら以外の材料によって屋根をふく工事を総称して屋根ふき工事と言います。
板金でできた屋根の工事は板金工事ではなく、屋根工事になります。
屋根断熱工事は断熱処理を施した材料によって屋根をふく工事のため、屋根ふき工事にあたります。
屋根材と太陽光パネルが別々の太陽光発電設備の設置工事は電気工事に該当しますが、太陽光パネルが屋根材と一体となっているものを施工する場合は、屋根工事に該当します。
屋根工事の許可を取得する際に必要な専任技術者の要件について
屋根工事の許可を取得する際に、専任技術者の要件を満たすためには、一定の資格を取得していること、または所定の学科を卒業してから大学若しくは高等専門学校の場合3年、または高等学校若しくは中等教育学校の場合5年の実務経験、または10年の実務経験が必要となります。
屋根工事の専任技術者となれる資格
屋根工事の専任技術者となれる資格は以下の通りです。
特定建設業許可および一般建設業許可
- 一級建築施工管理技士
- 一級建築士
一般建設業許可
- 二級建築施工管理技士(仕上げ)
- 二級建築士
- 建築板金(職業能力開発促進法による技能検定、選択科目(ダクト板金作業))
- 板金(職業能力開発促進法による技能検定、選択科目「建築板金作業」)
- 建築板金(職業能力開発促進法による技能検定、選択科目「内外装板金作業」)
- 板金工(職業能力開発促進法による技能検定、選択科目「建築板金作業」)
- かわらぶき・スレート施工(職業能力開発促進法による技能検定)
- 登録建築板金基幹技能者
所定学科について
屋根工事の許可を受けようとする場合の所定の学科は以下の通りです。
- 土木工学または建築学に関する学科
以上の学科を卒業している場合には、大学若しくは高等専門学校の場合3年、または高等学校若しくは中等教育学校の場合5年の実務経験で専任技術者の要件を満たすことになります。
また、上記の学科の名称とは異なっていても卒業した学科で履修した内容によっては所定の学科を卒業したとされる場合もありますので、そういった場合は各建設事務所の担当者に確認すれば該当するかどうかわかります。